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VITURE Pro XRグラスにおけるディスプレイ表示の「残存」事象と対策案

承知いたしました。先の記事の、予防策の部分を通常のテキスト形式に修正します。


💡 レポート:VITURE Pro XRグラスにおけるディスプレイ表示の「残存」事象と対策案

はじめに:ディスプレイの特性と付き合う

この度、現在利用しているVITURE Pro XRグラスのディスプレイにおいて、特定の条件下で「画面表示の残存(Image Persistence)」が発生した事象を報告いたします。

これは、XRグラスで広く採用されるディスプレイ技術、特に有機EL(OLED)の特性と深く関連する現象です。多くのユーザーにとって有益な情報と考え、現状と予防策について共有します。

事象の発生状況:静止画の長時間表示が引き金に

確認されたディスプレイ異常は、いわゆる「画面焼き付き」と呼ばれる現象に類似した、残像の常時視認です。

事象のきっかけとして特定できたのは、特定の明るいタイトルの静止画を、具体的な時間は不明ながらも長時間にわたり表示し続けたこと」でした。この固定された明るい画像の部分が、使用中も薄く残像として認識される状態となりました。

OLEDディスプレイの基礎知識:
 OLEDは、画素そのものが発光するため、同じ部分を長時間、特に高輝度で表示し続けると、その部分の劣化が早まり、一時的または永続的な残像(リテンションやバーンイン)となって現れることがあります。

試みた対応とメーカーへの問い合わせ

症状確認後、以下の対応を実施しました。

  1. 電源オフによる休憩:
    • デバイスの電源を切り、しばらく放置したところ、症状は若干ながら改善が見られました。これは、一時的な残像要素も含まれていたことを示唆しますが、残存は完全には解消されていません
  2. メーカーへの正式な相談:
    • 現在、この事象について、メーカーへ正式に問い合わせを行い、製品の特性、保証範囲、または推奨される対策等について確認を進めている段階です。

今後の運用における予防策と代替案

今回の事象を踏まえ、XRグラスのディスプレイを健やかに長く使うために、特にコンテンツの運用側で実施できる具体的な予防策と代替案を検討しました。

1. 静止画の回避

最も負荷が高い明るいタイトル静止画の利用を避けることが重要です。タイトル画面として静止画を使う場合は、画素への負荷を最小限に抑えるため、「完全に黒の画面」に設定することが良いと思われます。これは、固定表示、特に高輝度な静止画がディスプレイに最も負荷をかけると思うからです。

2. 動きの活用

静止画の代わりに、スクリーンセイバー的な動画(常に全体が動き続ける)をタイトル画面として利用する方法が考えられます。これにより、画素の発光箇所や輝度レベルを常に変化させ、特定画素への負荷集中を避ける効果が期待できそうです。

3. ユーザー側運用

シンプルかつ確実な負荷軽減策として、休憩時や操作しない時間は、必ず電源を切るか、ディスプレイの表示をオフにするよう徹底してください。

続報と皆様への呼びかけ

メーカーからの回答があり次第、その内容と最終的な解決策(修理、交換、またはソフトウェアアップデート等)について、続編の記事にて詳細に報告いたします。

XRグラスは比較的新しいデバイスです。皆様の運用知見も非常に貴重ですので、同様の事象や、ディスプレイ保護のための工夫などがあれば、ぜひご共有ください。


次回のメーカー回答報告まで、お待ちください。

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